背を前脚からつないだフレームに取り付けた構造は、横から見て不思議な構造となっています。これはキャンチレバー構造といい片持ち梁のことで、一端が固定され他端は浮いている構造体のものをいいます。背もたれ部分が宙に浮いているように見え、新鮮な印象と不思議な感覚を抱きます。小ぶりなサイズ感で小柄な方でもしっかりと脚が床につき、背もたれもきちんと腰にフィットします。アーム部分は、表面は平らな面ですが、横から見ると裏などは丸面になっていて、持ったときの手触り間と見た目の柔らかさを引き出しています。多くのプロダクトデザインを手がける小泉誠氏のデザインで、2006年グッドデザイン賞受賞作品。