無垢材、一枚板、家具、テーブル、チェア

COLUMN家具職人コラム

2022.10.18

コラム

無垢材家具を知る

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BRUNCHでは大きく2つの種類の家具を取り扱っています。それは無垢と突板です。
無垢と突板にはそれぞれ特徴があり、風合いや価格、メンテナンス等で違いがあり、長く使う家具だからこそ、自分の生活のに合った家具探しにぜひ参考にしてくださいね。

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無垢について

無垢板イメージ
BRUNCHの多くの商品は無垢材を使用しています。
無垢材とは、一本の原木から角材や板を直接切り出した ものの事を意味します。
いわば、「そのままの木」なのです。
どれだけ削っても同じ木目が出てくるのも無垢材の特長ですね。
無垢という言葉自体、あまり日常の会話で使われる事が 直訳すると「混じりけのない」、「純粋」といった意味合いを持つので、 「純粋」その意味をそのまま木に当てはめると 分かりやすいかもしれません。

無垢のメリット・デメリット

メリット
  1. 重厚感がある
  2. 匂いや表情により癒し効果がある
  3. 削り直しなど補修が可能
  4. 調湿効果がある
デメリット
  1. 重い
  2. 価格が高い
  3. 乾燥により反りや割れが起こることがある

突板について

突板イメージ
突板とは、木を0.2〜0.6mmという薄さにスライスした板の事。
つまり、ここは突板で作っています、と言う部分のほんの 表面しか突板では無いのです。
ではその下はどうなっているのかというと、場合によって 変わってくるのですが、薄い板の積み重ねであったり、 表面とは別の木の無垢材を並べたものだったり、 また他の何かであったりとバラエティに富んでいます。
BRUNCHで扱う、多くのTVボード等には「厚突き」と呼ばれる 0.6〜1.0mm程の突板を使用しています。
厚みのある突板を使用する事で、より無垢材の質感に近づく ので、総無垢材の家具と比べ、著しく劣って見えると言う様な 事は決してありません。

突板のメリット・デメリット

メリット
  1. 軽い
  2. 反ったり割れたりと狂いが少ない
  3. 無垢材家具と比べて安価
  4. 美しい木目を揃えやすい
デメリット
  1. 表面を削ると芯材が出てきてしまう為補修が出来ない
  2. 無垢材と比べると質感に劣る
  3. 衝撃により剥がれてしまうことがある
無垢の特徴とは

木目について

木材には様々な木目があります。木目によって家具の表情も変わり、好みが分かれるところです。

 

オーク(ナラ)材の木目

オーク木目

ナラ材の特徴である’ 虎斑 ( トラフ )’ と呼ばれる虎の縞模様に 似た細胞組織は、木目と直角に交わっている為、 断面に模様が現れます。
光の受け方によって銀色に見えることから” シルバーグレイン” とも呼ばれています。

 

ウォールナット材の木目

ウォールナット木目

ウォールナット材は直径1〜2mmほどの小さな節が 見られることがあります。木の幹に細く小さな枝が生育し、 ウォールナット材は、直径1〜4mmほどの小さな節が 見られることがあります。木の幹に細く小さな枝が生育し 自然に枯れ落ちた跡で、小節または ピンノットと呼ばれています。
白太と呼ばれる丸太の外側部分は白みがかっており、 その部分も家具として使用されます。また、根に近い部分には 根杢と呼ばれる木目が現れることがあります。

 

ブラックチェリー材の木目

ブラックチェリー木目

ブラックチェリー材は成長の過程で細胞の隙間に樹脂が 溜まってできる黒い点や線が現れ、それらはガムポケット、 黒点、カスリなどと呼ばれます。
枝や皮が包み込まれて痕になった入り皮もそれに良く似た 黒い筋となって現れることがあります。
また、白太と呼ばれる丸太の外側部分は白みがかっており、 その部分も家具として使用されます。

経年変化って?

無垢材の経年変化、色が変わる仕組み

無垢材家具を選ぶ際に、気にしておいたほうが良いのが経年による色の変化です。
無垢材の家具は使い込むほどに風合いが増していき色味も元々の色から徐々に変化していきます。
それではなぜ、経年変化により色味が変化していくのでしょうか。

はっぱ

色が変化する要因については、様々あると考えられていますが、最も影響するとされているのが、光の中に含まれている紫外線です。
木にはリグニンやタンニンという成分があり、このリグニンやタンニンが紫外線を吸収し、分解していきます。その過程で色が変化していくと言われています。 そのため古い家具だとしてもデッドストックのような状態で、光に触れる事なく保管をされていれば色味の変化は起こりません。
全ての樹種の木材が同じように色の変化していくかというと、そうではありません。
樹種によっては、あまり色が変わらないものもありますし、元々の色からは想像出来ないほど変化するものもあります。
それでは実際に樹種によってどのような変化をしていくのか見てみましょう。

ブラックチェリー

ブラックチェリー経年変化

最も色の変化が顕著に現れるのがこのブラックチェリーです。
家具をご納品してすぐのタイミングでは、メープル材に 少し赤みがかったといった程度の色の濃さですが、 直射日光が当たるような環境では2週間もしないうちに 色味は赤く濃く、大きな変化をしていきます。
左が経年変化が進んだブラックチェリー材。
全く違う木に見えます。

 

ウォールナット

ウォールナット経年変化

経年変化というと上記のブラックチェリーと同じように 色が濃くなる傾向にある樹種が圧倒的に多いですが、 ウォールナット材はこの逆の変化をしていきます。
最初は濃い焦げ茶色をしていますが、時間と共にじわじわと 木の色味が明るくなっていくという変化を起こします。
左が変化が進み明るくなったウォールナット。
黒さが抜けて赤み、黄みが増しています。

 

メープル

メープル経年変化

白味が特に強い木々の場合は、だんだんと黄色味が増し、 べっこうのような色へと変化していきます。
色が濃いわけでもなく、上記の木々ほど白くも無いオーク材の ような中間の木についても同様に黄色味が増していきますが、 個人的にはそれに加えて赤みもどんどんと増していく印象が 上で説明したブラックチェリーやウォールナットよりも変化の スピードはゆっくりですが、やはり時が経つとともに 色が変化していきます。

無垢の癒し効果

無垢材の持つ癒し効果


  • 香りで癒される

  • 森林浴イメージ

  • 森の中などで爽やかな香りや空気に心地よさを感じたことは 誰もがあるのでは無いでしょうか。
    そんな木の香りの正体とはいったい何でしょう。
    それは、木材中に存在する“フィトンチッド”と呼ばれる 精油成分です。樹種の違いや個性を生み出しているものこそが、 「フィトンチッド」です。「フィトンチッド」は木や植物が有害な菌や 細菌などの微生物や昆虫から自らの身を守るために発散して いるのですが、人に対しては植物由来の刺激により、心身を 深いリラグゼーションに導く効果が知られています。
    具体的には、次のような効果があります。

    • ストレスホルモンの減少
    • 自律神経を正常に戻す
    • 血圧を下げ気持ちを落ち着かせる
    • 脈拍の乱れを落ち着かせる

    木の香りだけでも、これだけ多くの効果をもたらしてくれます。

  • 視覚で癒される

  • 揺らぎイメージ

  • 雨の音、さざ波の音、私たちが心地よいと感じる音には 「1/fゆらぎ」と呼ばれる動きのパターンがあります。
    「1/fゆらぎ」はバランスで合わさったリズムやパターンの ことを呼び、これらは人に心地よさや安らぎを与えてくれます。
    この「1/fゆらぎ」は音などの聴覚だけではなく、視覚からも 得ることができます。焚き火の炎を見て安らぐのと同じように 無垢材の不揃いながら絶妙に並ぶ木目や木肌の濃淡などから 「1/fゆらぎ」を感じ安らぐことが出来ます。


  • 手触りで癒される

  • 触感イメージ

  • 木にはぬくもりがあるといった表現をすることがよくあります。 木自体が熱いわけではないのです。
    ではぬくもりの正体は一体何なのでしょう?
    これは熱伝導率というのが関係しています。
    熱伝導率は人が物質に触れたときに、体温が触れた個所から物質へ移動する伝わりやすさを表します。熱伝導率の数値が低いほど、熱が伝わりにくく、熱伝導率が高い物質ほど、熱が伝わりやすいということにになります。
    例えば、熱伝導率の高いコンクリートや鉄などを触ると冷たく感じるのはそのためです。
    木材は、鉄の330倍、コンクリートの16倍と言われるほど高くなると言われています。

無垢の注意点

反り、割れについて

魅力いっぱいの無垢材ですが、短所として木の収縮により、「割れ」や「反り」が起こる場合があります。それは無垢材家具は呼吸しているからです。
とは言っても、私たち人間のように空気を吸ったり吐いたりしている呼吸ではなく、周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりする呼吸をしています。
自然に湿気を吸収、放出を繰り返して室内の湿度調整しています。
つまり、お部屋が乾燥している時は木に含まれている水分を吐き出して縮み、お部屋の湿気が多いときは余分な湿気を吸収し膨らみます。
なので、乾燥しているときは木自体の水分を放出し体積が小さくなるため割れや反りが起きやすくなるのです。
そんな不安を解消するために、BRUNCHではこんな対策をしています。

 

しっかりと乾燥させた材料を使用する

材木乾燥イメージ
割れや反りの可能性をゼロにはできませんが、可能な限り 下げることはできます。
そのためにはしっかりと乾燥させることが非常に重要になります。
木は伐採直後は水分をたくさん含んでおり、商品としては 使用できないため、天然乾燥・人工乾燥・高周波の 3段階で、何年もかけて乾燥させていきます。

 

購入後に気をつけて頂きたいこと

お手入れイメージ

  1. 加湿する 乾燥しているのなら加湿しましょう。 現代には加湿器という便利な道具がありますので、 晩秋~春先までの室内では加湿器をおすすめします。 理想の湿度としては50~60%ですが、真冬だとなかなか 難しいのでお部屋のサイズにあった一台を稼働させて あげるだけでも全然違います。
  2. エアコンやヒーターの温風を直接あてない 極端に木材が乾燥するのを防ぐために、温風を直接家具に 向けるのは避けましょう。無垢のテーブルの下にストーブを 入れるなんてのはもっての他で、割れや反りが起こる 可能性を極端に高めてしまいます。 直射日光が当たり続けるというのも良くありませんが、 リビングのレイアウト上どうしても陽が当たってしまう場合は レースのカーテンなどで緩和しましょう。
  3. オイルメンテナンスを行う そして最後に、オイル仕上げの家具の場合は オイルメンテナンスをしてあげましょう。 家具の仕上げは様々ありますが、その中でも乾燥など 環境の影響を受けやすいのがオイル仕上げの家具たちです。 カサカサに乾いた手にハンドクリームを塗るように、 これからの季節は家具たちも潤いを求めています。

いかに対策を施していても、無垢天板は割れることがあります。そこでBRUNCHでは「割れ」や「反り」といった無垢材が元々持っている性質にたいしては 弊社負担による補修・メンテナンスを一生保証しております。

BRUNCHがオススメする無垢の家具

  • CH-0025 image
    CH-0025 ダイニングチェア
  • SO-0118 image
    SO-0118 カウチソファ
  • TA-0459 image
    TA-0459 デスク
  • TA-0137 image
    TA-0137 ダイニングテーブル
  • CH-0063 image
    CH-0063 イージーチェア
  • SO-0022 image
    SO-0022 2Pソファ
  • TA-0254 image
    TA-0254 リビングダイニングテーブル
  • CH-0147 image
    CH-0147 イージーチェア
  • TA-0549 image
    TA-0549 ダイニングテーブル
  • SO-0061 image
    SO-0061 3Pソファ
  • CH-0156 image
    CH-0156 ダイニングチェア
  • CH-0195 image
    CH-0195 ダイニングチェア

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